院長 島 裕子

共働き世帯が多い西葛西で、
すべてのお困りごとに寄り添う小児科に

ご経歴を教えてください。

地元、和歌山県立医科大学を卒業し大学付属の市民病院で小児科医として勤務しました。
その後、大学医局を離れて埼玉県川口市にある済生会病院に入職、2019年にタムスグループに入職いたしました。

タムスわんぱくクリニック西葛西の特徴をお聞かせください。

西葛西は都心への交通の便が良く、働きに出る方々、特にファミリー層が多く暮らす街なので、転勤などを理由に住民の入れ替わりが多い地域です。
「今月引っ越してきました」という方や「近々引っ越します」という方もいらっしゃいました。新しい土地で、どこにどんなクリニックがあるかわからないという方は、まずご相談にお越しいただけたらと思います。

また、残念ながら西葛西の地を離れる方には、お引越し先へ紹介状を書かせていただきますし、次のクリニックでお薬手帳をご提示いただければどのような診察を続けてきたかわかるようにしています。

併設する病児保育室について教えてください。

病児保育室では、保護者様のお仕事の都合や諸事情により家庭では看護することができない生後6か月から小学校3年生までの病児のお子様をお預かりしています。

保育時間中は看護師と保育士が付き添い、急な体調の変化があれば医師が必要に応じて診察も行います。保育園ではできない医療処置に対応しております。

先程お話ししたように、西葛西は共働きのご両親が多い地域であるため、タムスわんぱくクリニック西葛西駅前病児保育室は、江戸川区内に5カ所あるタムスグループの病児保育室の中で、最も多くの方にご利用いただいている病児保育室です。

連携について教えてください。

中耳炎などの耳鼻科の専門疾患は、当クリニックの1階に同じタムスグループの『タムス耳鼻科クリニック西葛西駅前』がございますので、耳鼻科の先生と連携をしたり、タムスグループには小児科部長でアレルギー学会専門医である小島博之先生がいらっしゃいますので、必要に応じて相談しながら診察を行うなどしてグループ内で連携を図っております。

また、救急の場合は、地域で連携している東京臨海病院や都立墨東病院、順天堂大学医学部附属浦安病院などをご紹介させていただいております。

診察の際に心がけていることを教えてください。

コロナ禍の約3年間、予防が徹底されたことで風邪が何も流行しませんでした。
すると、風邪を経験したことがない4、5歳のお子さんが多くいらっしゃって、初めての症状に動揺した親御さんがクリニックを受診するというケースが頻発しています。
風邪をひいたらすぐには良くならず、親御さんが不安に感じるのは当然ですが、風邪は子どもが大人になる上で大切な経験なので、一緒に向き合っていけたらと思っております。
そのために、診察の際には「このような変化があれば、必ずクリニックに受診してください」という具体的な目安をお伝えすることを心掛け、少しでも安心していただけるよう努めております。

患者様との印象に残っているエピソードを聞かせてください。

市民病院に在籍していたとき、数年間主治医として診ていた女の子がいました。
大きくなって小児科を離れた頃、お母さんと一緒に来院され、自身が妊娠をした報告を受けました。そして、「この病院で生みます」と報告してくれました。その後、生まれたお子さんの健診を私がしました。
担当した患者様が、自らの病を克服し立派に成長していく姿を見届けられたことがうれしかったです。

小児科医になっての喜びを聞かせてください。

私に点滴をされて大泣きしていたお子さんが、元気になると自らトットットッと会いに来てくれたり、未熟児で生まれたお子さんが歩けるようになって、私が転勤するとなったときに小さな花束を持って駆け寄ってきてくれたり。
元気になるほどに笑顔が増え、「バイバイ!」と帰っていく子どもたちは本当にかわいいです。
思わず顔がほころんでしまうようなこの喜びは、小児科ならではだと感じています。

地域の方々、来院を検討する皆様にメッセージをお願いいたします。

私たちは、地域にお住まいのお子様の具合が悪くなったとき、パッと思いつくクリニックになることをめざしています。 繰り返しになりますが、住民の入れ替わりが多い西葛西において、「どこに行ったらいいかわからない」「この症状は小児科で合っているのか」とお悩みの方々の窓口になれたらと思っておりますので、お気軽にご相談にお越しください。

島 裕子

タムスわんぱくクリニック西葛西駅前 院長